きたぎんボールパーク(いわて盛岡ボールパーク)
いわて盛岡ボールパーク 様
複雑な設置条件や天候に対応した音響設計で
スポーツツーリズムの拠点づくりを支援
いわて盛岡ボールパーク(愛称:きたぎんボールパーク)様は、岩手県と盛岡市が共同で所有する収容人数2万人の野球場を核とした施設であり、災害時には一時避難所としても活用されます。少年野球からプロ野球まで、野球をする人もしない人も、あらゆる人が集まり、地域に賑わいをもたらす「ボールパーク」を目指す他、野球以外にも集客効果をもたらすスポーツツーリズムの拠点となる施設として整備されました。
今回、当社では野球以外のイベントなどでも多目的に活用いただける音響システムの設計・調整を行いました。
両翼100m/中堅122mのグラウンドは、プロ野球公式戦にも対応できる施設として構築された野球場の他に、多目的グラウンドやトレーニングルームを備えた屋内練習場、子供向け大型木製遊具があるキッズスタジアムなど充実した施設
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課題
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機器取り付け後の調整が困難な高所への設置と
近隣住民への配慮
■課題解決の工夫
屋外施設ということもあり、スピーカーの設置位置が照明ポールや観客席の屋根などの高所に限られていたため、設置後のスピーカー角度の調整が難しい状況でした。しかし、事前の綿密なシミュレーションをいかした設計を行うことにより、現地での適切かつスムーズな施工につながった好事例となりました。
また、通常は周囲の音に負けない拡声をするところ、近隣に住居があるためバックネット外側への拡声を抑えるよう要望があり、スピーカーを分散配置にしてそれぞれのカバーエリアを明確にしました。イベントによっては移動型スピーカーを利用して拡声をサポートするなどの工夫により、2万人規模の会場で音を均等に届けることに成功しました。
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全体スピーカー -
内野分散スピーカー -
外野分散スピーカー
音圧レベル分布特性では、球場全体、内野・観客席、外野・観客席のそれぞれに向けて拡声した場合にしっかりと狙い通りのエリアで拡声されていることが分かる
(赤色部分がもっとも音が適切に聞こえている箇所)
バックネット裏屋根へのスピーカー(フィールド用、中断席用、後方席用 3方向)設置
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(左下)ワイヤレスアンテナ用防滴ボックス:アンテナ本体は防水だがコネクタが露出するためボックスを利用
(右下)一段縦設置スピーカー:雪が積もりにくいように縦型に設置 -
外野席照明ポールの二段縦設置スピーカー
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デジタルミキサーや入力機器ワゴンなども導入
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